NaNa Tomitaインタビュー

今回グリーンをメインにした作品を描いていただきましたが、コンセプトを教えてください。

作品タイトル:翡翠
私の作品の多くは「自然」「超自然」「生命」「神秘」といったテーマを軸に描いています。
今回のグリーンは、森や植物の持つ生命力からインスピレーションを得たもので、新たな芽吹きや、森に満ちる命の営みを表現しました。
また、作品に入れている2本のゴールドラインには、「地脈」や「生命の繋がり」といった意味を込めています。
絵具の使用感はいかがでしたか?ゴールドの発色などもお聞かせください。

デコアートの絵具は普段から愛用しているほどで、伸びや濃さともに申し分ありません。
今回も細かなゴールドやパールの粒子をふんだんに使用し、繊細な煌めきが感じられるよう意識して仕上げました。
その質感やきらめきを感じ取っていただけたらとても嬉しいです。
制作中、音楽やルーティンなどはありますか?無心で集中して描かれるのでしょうか?

よく驚かれるのですが、制作中はYouTubeで怪談や都市伝説をよく聴いています(笑)
他にも、アンダーグラウンドな取材映像やアウトローなテーマの動画など…。そうした“生”や“死”にまつわる強いエネルギーを感じる内容が、自分の中の創作意欲に火をつけてくれる気がして。
「わたしも今を全力で生きて、制作しよう」と、自然とエネルギーに変換しています。
利に尽きるだろうなと思っています。
お子様の成長とともに作家活動を再開されたと拝見しました。出産前と比べて、アートに対するインスピレーションや内面の変化はありましたか?
作風自体が大きく変化しました。

出産前は学生だったこともあり、よりシュールリアリズム寄りの、クセのあるデザインや色味が好きでした。
けれど、ひとり、ふたりと子どもを出産し育てる中で、私自身の内面が穏やかになったのか、作風もより今っぽく、やさしく、淡く、繊細な雰囲気へと自然と変化していきました。

今後の作家活動について、教えてください。
引き続き、国内外問わず展示の機会を増やし、より多くの方に作品を見ていただけるよう活動していきたいと考えています。
特に海外での展示は、毎回新しい刺激があり、自分の作品に対する客観的な視点を得られる貴重な場でもあるので、今後も積極的に参加していく予定です。
富田様にとって「アート」とは何でしょうか?
私にとってアートは“生きるための手段”そのものです。
大勢の中で器用に立ち回ったり、会社組織の中で働くことは私にはあまり向いていなくて…。
だからこそ、自分の好きなものを表現し、それが誰かの心に届き、お給料にも繋がる――この働き方以外は、私には難しいと思っています。
(余談)富田様のお子様は小さな頃から素敵なアートに囲まれて育っているかと思います。子どもが幼少期からアートに触れることについて、どのようにお考えでしょうか?
表現力や感性を育てる上で、アートに触れることはとても意味があると思います。
ただ、必ずしも美術館で有名な作品を見ることだけが良い経験になるとは限りません。アートが好きな子って、もう“魂レベル”で惹かれるものがあるんですよね。
「これだ!自分がやりたいことはこれなんだ」と、心が震えるような出会いがどこかであると思います。だからこそ、日常の中でいろんな作品に触れることが大切だと感じています。
NaNa Tomitaさん作品

「翡翠」NaNa Tomita
今回使用した素材・絵具







